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丸山達也氏 個展 「LIFE RACER」

我らがエンフィールド仲間にして新進気鋭の木彫作家の丸山達也さんの個展。
丸山達也 彫刻展「LIFE RACER」
場所は青山・骨董通りからちょっと入ったところ。

画廊に着くとまず目に飛び込んできたのは、エントランスに止まった彼の愛車。
maruentrance.jpg

彼のエンフィは、いつ見てもすっきりカッコいい。
写真左奥、画廊のエントランスでは丁度展示を見終わった多分フランスの方と思しき美女お二が。丸山さんも流暢なニホン語で談笑中だった。


maruexsiv.jpg
さて、彼の展覧会を初めて見たのは、もう3年以上前のことになる。
この時の記事はこちら

この時に彼の作品から感じたことが、今回さらに深くはっきりと伝わってきたように思う。
動と静の混在、動きに秘められた静謐、静寂から溢れだすダイナミズム。

また、作品がとてもマッシヴになってきたように思う。
以前からのそのフォルムの良さ、ディテイルはそのままに、力あふれる塊感が増したように思う。

作品の画像は、こちらこちらの方々の記事をご参照ください。

彫刻では良く、「外を彫ってカタチを作るのではなく、木や石の中にもともと埋まっていたものを彫り出してやる」というような言い方をされることがある。
言葉だけ聞くと、「またまた、そんなこと言っちゃって!素材の中にもともとそんなカタチがあるわけないじゃん」と思ってしまうが、多分言いたいのは、外を削って作るというよりは、結果、出来たものが内側からモリモリと膨らんで出来たような、勢い?塊感?が必要だ、ということなのではないかな。あたかも粘土を盛って盛って作るように。

内側から出てくる、とは、すなわち自分自身の中からわき出てくる必然のカタチ、必然の塊り。



あと、前回も感じたのが、なぜかお寺に置きたくなるような作品。

maruant.jpg

どうです?ボクにはこの作品が、托鉢僧に見えて仕方ない。
笠を被り、錫杖と鉢を持ち、いつまでもじっと動かない托鉢僧。

もし自宅がお寺なら、本堂の右と左に、前回の「みどりのロケット」と、この蟻さんを置きたい(笑)


ここ数年の彼の作品を見てきて、ここに来て彼のやりたいことがはっきりしてきているように感じる。
素人のくせに生意気ですが、
初期の作品に、「なにかを表現しなければ」という思いがすこしあったとすれば、近作はそういったコンセプチュアルな部分がこなれてきて、ある意味自分自身の生きざまが無邪気にそのまま作品になってきているように感じる、、、ような気がする。

そして、それは大変素晴らしいことであるように思う。
勿論色々な現実的な苦労や苦悩はあるでしょうけれど、どうぞこのまま突っ走ってください。


で、御縁あって今回の出展作品のなかで一番ちいさな作品がなんと我が家に養子にやってくることに!!
なんとも愛らしいこのレーサーのタマゴ、もうたまらなくカワイイ!(笑)
どう?いいでしょ~
marukodenden.jpg





コメント(3) 

コメント 3

misuzu

わぁ、うらやましい!
でんでんむし、かわいい!
マルさんのお師匠の作品は、ご縁があるのか府中、多摩、新座となぜか私の居住圏に多く飾られていてよく拝見していますが、
なかなか都心まで行く体力がないもので、写真だけでも見ることができて
嬉しいです。
柔らかくて力強くて不思議な魅力がありますね。

私も細々とですが絵を描き続けてます。
それらを集めて、いつか個展を開くのが夢です。
10年後か20年後かわからないけど来てくださいねー。

全然関係ないですが、最近スカイツリーが東京タワーを抜いて日本一になり
テレビであのあたりの景色を見かけて懐かしくなりました。
思えば遠くに来たもんだ~。
by misuzu (2010-04-02 11:28) 

maru

先日はありがとうございました!
うーむ。鋭いです。
今回、「何か深いことを表現しようとするのはやめよう、
頭悪いんだし。直球、直球!」というのが自身への課題でした。
そのように感じてもらえたなら、課題はクリアできたのかな・・てところです。
養子縁組(笑)の件、ありがとうございます!
ウチの子をかわいがってやってくださーい。
by maru (2010-04-03 20:13) 

motchie

misuzuさん、maruさん、

すみません、コメントいただいておきながら、「コメント承認」の具体的方法を認識しておらず、表示が遅れに遅れ・・・ゴメンナサイ。

はい、今回、やっとmaruさん作品の里親になれました(笑)
親デンデンもカッコいいのですが、このコデンデンのかわいらしいこと(^ ^)
すでにウチ中の人気者です。

misuzuさん、個展! 楽しみです。
必ず見に行きます。いつでもいいから、絶対開催してくださいね。
(ウチの義父も、70歳を超えて初個展を開きました)

by motchie (2010-05-09 02:48) 

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