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カニ目シェイクダウン [クルマ]

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来たるSIDEWAY TROPHYにエントリーすべくエコス・カーズでモディファイを受けたカニ目くん。
エンジン・ミッションに変更は無いが、シートポジション、車高、Fブレーキ、タイヤが変更を受けている。まずはそれらの変更がどのような変化をもたらしているか、ドライバーも出来るだけ事前に慣れておく必要がある。
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とは言っても一般公道では勿論サーキットのようには走れるはずもなく、ましてややり過ぎてスピンやコースオフなど以ての外であるのは言うまでもない。それでも、できる範囲内で少しだけハイアベレージで荷重をかけて挙動を見ておけたら。。。

ということで、カニ目シェイクダウン。
一人静かに大騒ぎして(?)調整したシート。背中を丸めぎみに沈み込むと、その分足元が窮屈になるが、膝を曲げて調整。ハンドルもちょっと近いが、遠すぎるよりよほどOK。

走り出してすぐ気がつくのは、リア周りのホールディングが向上していること。0発進の際にも以前より剛性感が高い。車高調整で相対的にサスペンションが少し硬くなっている効果が出ているのだろうか。
トラクションが掛かった際もリアアクスルがワナワナする感じが無くなり、ラジアスロッドもかなり効いているようだ。

ノン・シンクロの1速を気遣い、早めにシフトアップして、3速くらいから全開してみる。
直進性は問題なし。だが目地段差などの影響はやはり車高が低くなりバネレートが高くなった分、いやバネレートは変えてないのだから、レバー比が変わったためと言うべきか、で、時にリアがフルバンプすることがあり、その際は15cmほど進路が横っ飛びにズレる。が、それ以上の問題は出ない。

コーナーの進入もとても素直になっている。
初めてこのカニ目くんで首都高に乗った際は、例えば4号線登りの、甲州街道から代々木へと向かう北参道の右コーナーなどでは、ステアに伴うロールがユラユラと1発では収束せずクルマをラインに乗せるのに冷や汗をかいたものだった。
その後、この手のクルマは、ステアを出来るだけ丁寧にサスの縮みに合わせて切って行き、外側サスを揺り返しが起きないようにジワッと沈め、沈めたらその姿勢のままコーナーを回りきるのがいいだろうと考えた。そうしないと、例えば進入でガッとステアして、ぐらっとロールして、そのために一瞬アンダーののちリアが流れそうになり、それに修正舵を当てる、なんかすると、ピッチング・ローリング・ヨーがそれぞれ収まらずに物凄く怖い思いをすることになるだろう。
これは、カニ目のサスペンション構造が大きく関与しているのだろう。


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カニ目はフロントこそ(アームが短いとはいえ)ダブル・ウィッシュボーンでなかなかの接地性を見せるが、リアアクスルの位置決めは1/4楕円リーフスプリングによるリジッドサスである。これがあの、ボディとアクスルが別に動くような独特の挙動を生んでいるのだろう。だから、修正舵に対してもその反応が現れるタイミングがドライバーの感覚とのズレを生み、スピンモードが収束せず発散方向に行きやすいのではないだろうか。

それだから、カニ目でのコーナリングはそのようなことが起こらないように、じわっとステアを入れ、一発でロールを決めて、それ以上縮んだり伸びたりしないように外側サスを沈めてそのまま修正舵が要らないように回っていく、という乗り方が合っているのだろうと思っていた。



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用賀ランプから3号線登りで直進性やステアフィールを試しつつ、カニ目くんはいよいよ都心環状線に入って行く。
谷町JCTで初めて少しFブレーキを掛けつつコーナーに進入していく。
まず気づくのが、フロントの入りが格段にいい事。そして、それに続くロールが程良く踏ん張り、コーナリングGが掛かり始めリアが少しブレーク気味になることでそれまでよりちょっとオーバーステア気味になる挙動がかなり減少しているようだ。

今回の車高調整とラジアスロッド追加、でクルマ全体の剛性感がアップし、そしてCR65というバイアスタイアがこういうクルマにとても良くマッチしているのだろう。タイアのグリップ限界もいたずらに高くなく、ゆっくり粘りながら流れてくれているようだ。


いい感じで都心環状線の連続コーナーを抜けていく。
勿論それほどの速度ではないが、今までの、いかにも「古いクルマをそれなりにドライブしている」という感じから、ちゃんとスポーツドライビングの領域に入ってきている。
水温も低め安定、SUツインも温まってきて付きもいい。
ただ、ステアリングホイールだけは、もっと小さいものに変えてもいいかもしれない。
ミッションを労わりつつ、全体を丁寧に、荒い操作をしないように泳がして行くと、このミニマムなスポーツカーの真髄が見えてくるようだ、と言ったら言いすぎだろうか。。。

走り始める直前の道路情報では3、4、C1はオールクリアだったはずが、江戸橋JCTから代官町まで事故渋滞になっていた。江戸橋から一旦6号方面に抜け、箱崎JCTを利用してUターンし、またC1から4号下りに入る。代々木の連続コーナーを丁寧に抜け、北参道の左コーナーを抜けて、この日のシェイクダウンを終えクーリングラップ(?)に入る。


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いやあ楽しい!
フル・オリジナルの、リアをゆっさと上手に揺らしながらふんわりとオープンエアモータリングするのもカニ目の醍醐味だろうけれど、トップを装着しホールドの良いシートで狙ったラインに乗せていく、上質な集中力を要するスポーツドライビングが、やはりボクは大好きなのだなあ。
ニマニマしっぱなしで帰宅、低くなった車高のためちょっとだけガリっと排気管のジョイントを縁石にこすりながらガレージに入る。うーん、カニ目くん、なかなかやるじゃん!
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