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カニ目SD-2 [クルマ]

着々とSWTに向けた準備が進むカニ目くん。
先日、UKからセイフティハーネスが届いた。    


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TRSという、初めて使うブランド。
HANS deviceの使用を前提に、肩のハーネスが2インチ幅、バックル近くの腹部は3インチのウェビングになっている。(腰のウェビングは3インチ) これでハンスがよりフィットするとのこと。
航空機タイプのカムロック式バックルは非常に小さく軽くできているが、TAKATA製の重厚感さえ漂わせる製品精度に比べると、ややちゃちい。(笑)



前回のシェイクダウン1 で感じた、ステアリングホイールの径の問題。
急遽、同じMoto-Lita 製の11インチを手に入れた。同じモト・リタならボスを変える必要もないし、もしうまく行かない場合に戻すのも簡単。
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もともと使用していたモト・リタも13インチ・レザー巻きと小さ目のものだったのだが、11インチ径はさすがに小さい。


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これは今スーパーセブンで使っているMOMO, SPA design, RaceTech らのステアリングと同じで、90年代くらいまでのF1マシンのハンドルと同径なのだ、といえば、いかに小さいかが分かってもらえるだろうか。
はたしてそんなに小さいものがカニ目ドライヴィングに合うのだろうか?


リアルタイム交通情報では、今日こそ3,4の上下線、C1もオール・クリアである。行くか!(笑)
ハーネスの感覚は(まだハンス着けてないが)良好。ステアリングも膝とのクリアランスが取れてポジション的には非常にいい。なんか懐かしいポジション。ここまでくると、やはりセブンのコクピットポジションに酷似してきている。
メーター視認性がややスポイルされるが、タコメーターのレッドゾーンあたりは問題ない。


走ってみると、目地段差でステアリングへのキックバックがスゴイ。
これを押さえつけようとしっかり握ってしまうと、大変な力が必要になってしまう。前回記事で書いたように、目地で飛んでも進路自体は保たれる(直線では)ので、こういう場合はゆるく握って手の中でステアリングを遊ばせてやるほうがよさそうだ。

ここで、何故あの頃のスポーツカーたちが大径のハンドルが多いか、またそのスポークが繊細ともいえる細いものや、ワイヤー製のものまであるのか、分かった気がした。大径で華奢なスポークを持つステアリングホイールは、やはり剛性が低いだろう。ハイグリップタイヤで高性能シャシーを持つマシンでは正確に操縦するには剛性の高い、たわまないステアリングホイールが欲しいが、こういうサスペンションで道路の質も良くない当時は、激しい路面からのキックバックを、その華奢なスポークがたわむことで、ステアリングリムを握っている手にダイレクトに伝わらないように逃がしていたのではないだろうか。
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据え切り時にはさすがに重い11インチ モト・リタ。走り出してしまえば操舵力は軽い。
もうちょっとリムが太いほうが把持しやすいが、今度の走行はこれで行ってみよう。膝と干渉せずに回せるメリットは大きい。

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カニ目シェイクダウン [クルマ]

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来たるSIDEWAY TROPHYにエントリーすべくエコス・カーズでモディファイを受けたカニ目くん。
エンジン・ミッションに変更は無いが、シートポジション、車高、Fブレーキ、タイヤが変更を受けている。まずはそれらの変更がどのような変化をもたらしているか、ドライバーも出来るだけ事前に慣れておく必要がある。
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とは言っても一般公道では勿論サーキットのようには走れるはずもなく、ましてややり過ぎてスピンやコースオフなど以ての外であるのは言うまでもない。それでも、できる範囲内で少しだけハイアベレージで荷重をかけて挙動を見ておけたら。。。

ということで、カニ目シェイクダウン。
一人静かに大騒ぎして(?)調整したシート。背中を丸めぎみに沈み込むと、その分足元が窮屈になるが、膝を曲げて調整。ハンドルもちょっと近いが、遠すぎるよりよほどOK。

走り出してすぐ気がつくのは、リア周りのホールディングが向上していること。0発進の際にも以前より剛性感が高い。車高調整で相対的にサスペンションが少し硬くなっている効果が出ているのだろうか。
トラクションが掛かった際もリアアクスルがワナワナする感じが無くなり、ラジアスロッドもかなり効いているようだ。

ノン・シンクロの1速を気遣い、早めにシフトアップして、3速くらいから全開してみる。
直進性は問題なし。だが目地段差などの影響はやはり車高が低くなりバネレートが高くなった分、いやバネレートは変えてないのだから、レバー比が変わったためと言うべきか、で、時にリアがフルバンプすることがあり、その際は15cmほど進路が横っ飛びにズレる。が、それ以上の問題は出ない。

コーナーの進入もとても素直になっている。
初めてこのカニ目くんで首都高に乗った際は、例えば4号線登りの、甲州街道から代々木へと向かう北参道の右コーナーなどでは、ステアに伴うロールがユラユラと1発では収束せずクルマをラインに乗せるのに冷や汗をかいたものだった。
その後、この手のクルマは、ステアを出来るだけ丁寧にサスの縮みに合わせて切って行き、外側サスを揺り返しが起きないようにジワッと沈め、沈めたらその姿勢のままコーナーを回りきるのがいいだろうと考えた。そうしないと、例えば進入でガッとステアして、ぐらっとロールして、そのために一瞬アンダーののちリアが流れそうになり、それに修正舵を当てる、なんかすると、ピッチング・ローリング・ヨーがそれぞれ収まらずに物凄く怖い思いをすることになるだろう。
これは、カニ目のサスペンション構造が大きく関与しているのだろう。


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カニ目はフロントこそ(アームが短いとはいえ)ダブル・ウィッシュボーンでなかなかの接地性を見せるが、リアアクスルの位置決めは1/4楕円リーフスプリングによるリジッドサスである。これがあの、ボディとアクスルが別に動くような独特の挙動を生んでいるのだろう。だから、修正舵に対してもその反応が現れるタイミングがドライバーの感覚とのズレを生み、スピンモードが収束せず発散方向に行きやすいのではないだろうか。

それだから、カニ目でのコーナリングはそのようなことが起こらないように、じわっとステアを入れ、一発でロールを決めて、それ以上縮んだり伸びたりしないように外側サスを沈めてそのまま修正舵が要らないように回っていく、という乗り方が合っているのだろうと思っていた。



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用賀ランプから3号線登りで直進性やステアフィールを試しつつ、カニ目くんはいよいよ都心環状線に入って行く。
谷町JCTで初めて少しFブレーキを掛けつつコーナーに進入していく。
まず気づくのが、フロントの入りが格段にいい事。そして、それに続くロールが程良く踏ん張り、コーナリングGが掛かり始めリアが少しブレーク気味になることでそれまでよりちょっとオーバーステア気味になる挙動がかなり減少しているようだ。

今回の車高調整とラジアスロッド追加、でクルマ全体の剛性感がアップし、そしてCR65というバイアスタイアがこういうクルマにとても良くマッチしているのだろう。タイアのグリップ限界もいたずらに高くなく、ゆっくり粘りながら流れてくれているようだ。


いい感じで都心環状線の連続コーナーを抜けていく。
勿論それほどの速度ではないが、今までの、いかにも「古いクルマをそれなりにドライブしている」という感じから、ちゃんとスポーツドライビングの領域に入ってきている。
水温も低め安定、SUツインも温まってきて付きもいい。
ただ、ステアリングホイールだけは、もっと小さいものに変えてもいいかもしれない。
ミッションを労わりつつ、全体を丁寧に、荒い操作をしないように泳がして行くと、このミニマムなスポーツカーの真髄が見えてくるようだ、と言ったら言いすぎだろうか。。。

走り始める直前の道路情報では3、4、C1はオールクリアだったはずが、江戸橋JCTから代官町まで事故渋滞になっていた。江戸橋から一旦6号方面に抜け、箱崎JCTを利用してUターンし、またC1から4号下りに入る。代々木の連続コーナーを丁寧に抜け、北参道の左コーナーを抜けて、この日のシェイクダウンを終えクーリングラップ(?)に入る。


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いやあ楽しい!
フル・オリジナルの、リアをゆっさと上手に揺らしながらふんわりとオープンエアモータリングするのもカニ目の醍醐味だろうけれど、トップを装着しホールドの良いシートで狙ったラインに乗せていく、上質な集中力を要するスポーツドライビングが、やはりボクは大好きなのだなあ。
ニマニマしっぱなしで帰宅、低くなった車高のためちょっとだけガリっと排気管のジョイントを縁石にこすりながらガレージに入る。うーん、カニ目くん、なかなかやるじゃん!
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ド素人丸出し [クルマ]

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来たるSIDEWAY TROPHY にエントリーするべく最小モディファイが済んでカニ目くんがガレージに帰ってきた。

作業項目は
・ロールバー制作
・バケットシート取り付け
・ハーネスアンカー増設
・AFFF消火器設置
・前後トーイングフック増設
・ゼッケンサークル入れ

・F ディスクブレーキへコンバート
・R ラジアスロッド増設
・フューエルラインをNISMO電磁ポンプの系統へ一本化
・車高調整
というもの。
これに合わせ先日はファクトリーにお邪魔してシート合わせがあった。

そのシート合わせの際、かなりシートバックが直立しているものだったので、まず出来るだけ低く、後ろに仮組みしていただいた。そのためスライドレールは不使用に。
ポジションを確認すると、やはりかなり背中が立つ。同時に頭の位置が高くなり、(ハードトップを使う予定なので)ヘルメットを被るとかなり窮屈かつ前方視界にトップ前縁がかかってしまいそうだ。
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シートの前端を3段階ある最低から中位置に変えていただいて再度ポジション確認。
うーん、もっと背を倒したいが、姿勢を少しうずくまるように座り、浮いた腰とシートの間はクッション増設で調整してみようか、ということで、この位置で付けていただくことにしたのだった。

納車され、シートクッションも届き早速またポジション確認。
ううむ、やはりシートバックが立ってるなあ。前端をもう1穴上げてみようか。。。



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まずはシートのブラケットとシートを固定している4本のボルトを緩め・・・
と、このボルトが一般の六角ボルトではなく、アーレンキーで回すタイプ。で、右前のボルトにアーレンキーが入る隙間が無い。仕方なくベース部分をフロアに留めている4本のボルトナットを外し、シート全体を外す。
で、一段後傾させてから組み直そうとみると、あれまロールバーのベース部分にシートの背が当たってしまい、もとのフロア穴とシートベースが合わない。
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はいはい、と今度はブラケットの前後調整穴を1コ分前にシートを付け直したが、まだ微妙にネジ穴が合わない。もう一回、更に1コ分前に付け直す。
これで、1ノッチ後傾させるため2ノッチ全体を前に付け直したことになる。今度はフロアの穴とベースの穴も一致できた。

やれやれ、とボルトを差し込みナットを締めて行く。
ご存知のように、クルマのフロアは真っ平らな一枚板ではなく、場所によってコの字断面だったりボックス断面だったり、かなり複雑に成形されている。今回のシートベース用の穴も右側2箇所は平、左前がボックス、左後ろがコの字断面の部分に空いていた。よってボルトの長さも右側2本は短く、左前が一番長く、左後ろがその中間くらいにカットされていた。

まずはその、位置と必要なボルト長さの関係を把握せずに「ここだったハズ」と締めていったら、こっちは長さが余り、あっちは足りずにナットが掛からない、とめちゃくちゃ。ああまったく!!と自分に腹を立てつつもう一回ボルトを正しい位置に戻して固定する・・・・のだが、左後ろのコの字の部分で、どうしてもコの字の内側(に少しコーキング剤のようなものが付着しているのもあり)に干渉してナットが掛からない。あーだこーだしているうちに、今度はナットが一個行方不明になってしまった。
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コンクリート床であり、寝板の代わりに使っていた段ボールしかない状況で、どうしてナットが無くなってしまうのか。。。いくら探してもナットは見つからず、その日の作業は止む無く中止となった。



翌日、ホームセンターでM8のナットを購入、締めてみると、すぐにトルクがおかしくなる。なんとピッチが合わないのか??インチ規格か?? ああ、これでこの日も作業中止。

さらに翌日、インチネジはウィットワースとUSがあるはずなので、今回はもうミリ規格のボルトナットのセットごと買ってきて一箇所替えてしまうことにしてようやく作業完了。
「シートの背を一段倒したい」がためにこれだけ無駄な作業と、挙句にナット無くすという事態になってしまった。

こういう事態を招かないためには、最初のシート合わせのときに「忙しいメカニックさんにあまり手間を取らせてはいけない」などと余計な遠慮などせず、きちんと納得行くまで何度でもやり直して決定するのが、最終的にはやり直しをせずに済ませる方法であり、ひいては(自分でやったら元にもどらなくなりました(^^;;などといってまた工場に持ち込んだりして)メカさんをうんざりさせる事もないのである。
嗚呼、こういうことはSEVENで長谷川モータースさんに散々迷惑かけて学んできたことではないか。まったくド素人全開である。まだまだ修行が足りません。へい、おあとが宜しいようで・・・・



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SIDEWAY [クルマ]

Long long time no see, 我がモータリング・ダイアリー、久方ぶりに1ページが加えられます。


今日1日は近年に無く年の瀬感たっぷりに交通量の多い都内を這いずり回った。
まずは小金井のTRカンパニーに。 先日の袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催されたSide Way Trophy Festival でヴェロセットKTTという、ガーダーフォークにリジッドアクスルというヴィンテージなバイクで弱テールスライドを伴って疾走する社長の雄姿を撮影したので、フォトフレームに入れてプレゼント。
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と、ピットでは、おお!我がDUCATI 900SS MHR -750S-がリフトに上がっていた。 見ると既にリアショックアブソーバがQUANTUMに替わっていた! ほぇ~、カッコいい(笑)後藤さん、忙しい中ありがとう。



一旦自宅に戻り、子供のVn.レッスンの送迎を終え、そのまま今度はブログに紹介されていた“ラリージャケット”をゲットしに用賀のECOSSE CARSへ。ウィッチョとマーニという、かわいいヤンチャなレトリーバーたちの歓待を受けつつ、前回のデリバリーでは早々に完売したというジャケットをマンマと手に入れほくそ笑む。と、「カニ目、進んでますよ。」との声が。しかも、「あれ、948㏄じゃなかったです。1100ですよ。」と。え~~??

ECOSSEの金子さんによれば、ファクトリーに我がカニ目を移送中の時点で既に“こりゃ950じゃないな”と思ったと。で、メカさんに「まずは素性を良く確認するためにヘッドを外して」と指示。開けてみると、案の定、ピストンは1100用が入っており、しかもヘッド面研までされており、圧縮比も9.5くらいにはなっているとのこと。ありゃま!!

バルブの当たり不良が2気筒に見られた以外にはエンジン自体の状態は良好であったため、まずはこのエンジン+キャブ調整で行きましょう、あとはフロントブレーキのディスクコンバート、痛んだブレーキホース取り替え、シングルロールバー、タイヤ・ホイールをレギュレーションに合わせていく。スタビも今回はあえて細いままでやってみましょう、とのことだった。エンジンに大きな問題が無かったため作業も予定より早めに終わりそうとのことだった。


さて、ここまで読んでいただいた方は、「?? カニ目で一体ナニをする気だい?」と訝しんでおられることでしょう。
実は去る11月にTRの高橋社長がヴェロで袖ヶ浦を走るというのを聞きおよび、かねてからサイドウェイトロフィにも袖ヶ浦フォレストレースウェイにも非常に興味があったため、見物に行くことにしたのだった。
当日は FESTIVAL OF SIDEWAY TROPHY と銘打って丸々一日をヒストリックカー/バイクレースで楽しもう、エントラントもスペクテイターも、あたかもGOODWOOD FESTIVAL OF SPEED のようにツイードなどの英国調コスプレで気分を盛り上げよう、というもの。ボクも我が意を得たりと仕込み十分で現地に乗り込んだ(笑)


レースは素晴らしいものだった。本場スコットランドからバグパイパーを招聘してのオープニングセレモニーがあったり、日本のレジェンドレーサー、生沢 徹さんも自身のPORCHE911Tを持ち込んでGPレーサーの技を披露してくれたり、出場者も観客も趣向を凝らしたオシャレな姿でパドックは本当にミニ・グッドウッドのようだった。


そんな、夢のようなレースを一日見ていて。。。
想いは日一日と募っていった。もう止まらない、そうだ、やはりあれが自分の住処だ! 柵のこっち側ではない、コースの上に、戻るんだ。。。。


ヒストリックレース参戦! とはいっても、現実的な悩みは色々、相当であった。ここでは詳細は省くが、結果として、余生の夫婦ドライヴのために?そっととっておこう、と思っていたウチのカニ目くんに、いつでもノーマルロードバージョンに戻せる範囲でレースのレギュレーションに合わせたセットアップを、サイドウェイトロフィ主催のエコス・カーズにお願いして、とりあえず走り出すことにしたという訳である。
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(注・イメージ画像w)

2013シーズンのサイドウェイは5月4日と11月3日、テストデイが3月にあるという。
果たしてカニ目でのサーキット走行、語弊を恐れずたとえて言えばヴェスパでの全開走行のような、新たな楽しみが見いだせるだろうか。自分へのチャレンジである。

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SEVENの日 [クルマ]

5月のある日。午前中の仕事を終えると、日本では梅雨前と秋に其々10日ほどもあるかというほどのからりと乾燥した晴天の日。
こんな日にオープンモータリングしなかったら、いつするというのだろう?

ということで、今日はセブンで出撃。久しぶりに我がセブンの所属ファクトリー(?)長谷川モータースのある川越へ。

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まずは、ずっと行きたかった伊佐沼近くの無添加手作りパンのお店へ。

ちょっと時間が遅く、もう少なくなってしまっていたラインナップから、いちじくパンやショコラフランスなどハード系を主に買い込む(笑)。
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走っている間はとても気持ち良く、水温も80℃と低めくらいだが、渋滞に入るとじりじり紫外線に焼かれる。
懐かしい道を抜けて長谷川モータースへ着。と、なんと諮らずも我がチーム、HMCS のメンバーがうようよ!
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セブンも結構来ていた。
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この22号車は、がつてヒストリックレースを席巻した加瀬選手のロータスSr.3 レーサー42号車と同じカラーリング。42号は「あの車を作ったところで自分もセブンを作ってもらおう」と、ボクが長谷川さんの元を訪れるきっかけになった名車である。


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そして、この濃・濃紺、ボクのミッドナイトブルーよりもっと濃い紺に赤のリップラインのブラバムカラーのクルマ。
この日初めて見た車両だったのだが、見た瞬間、「おおっ!?」とビックリしてしまった。
なぜなら、このカラーのセブンは加瀬選手の42号レーサーと同時期に、そのロードバージョンとして開発した長谷川さん自らのロータスSr.3 のカラーと同じにしてあったから。
やはりそれを知る人はみんな「あれ?透さんのセブン?」と言うそうだ。

こうしてボクの52号車(今はゼッケンナンバー入れてないが)と3台ならぶと、レースを始めた15年前当時の光景を見るようで、感慨深いこと限りなし。



もう一台。○木さんの新しい?Sr.3.
クラムシェルフェンダー、ロールバー無し、ベンチシートバック、後出しマフラー。
いい色、いいたたずまい。こういうのも、本当にイイですね。
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店内から。

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3代続く長谷川モータースの初代社長さん。
当時まだまだ珍しかったバイク、それも、アリエル!

この1枚の写真が、ボクがエンフィールドに乗ってみようと思った、その原点なのである。




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これは3代めにして現・社長の透さんの雄姿。DUCATI 900SS MHR.

エンフィールドを見てもらっているWING FOOT のチーフメカ、ハギワラさんも以前これに乗っていたし、なんだかボクのクルマの面倒を見てくれる人には縁が深いバイクなのである・・・・・・・・。




名残惜しい川越を後にし、近年完成した圏央道・川島インターを初めて利用。空いた高速を気持ちよく走り、鶴ヶ島JCTのカーブに4-3-2とシフトダウンし、コォォォォオオオオオ!!!と加速して関越道本線へ合流!


あれ?午後のこの時間、太陽が左から射している。
??
いつから西が東になったんだ?
あ!

JCTのカーヴ進入のシフトダウンに集中しすぎたか?分岐を間違えて下り本線に入ってしまった(笑)
次のインターで降りてまた上りへ。高坂SAで○木さんにこのことをメール。
「そういえば昔、日光スピードパーク行く時に岩槻インターで同じことしてなかった?」と返信。
これだから昔の仲間はイヤだね。。。





所沢インターで降りて清瀬経由で小金井へ。
土曜の夕刻、かなり渋滞していて疲れた。日が落ちる直前にTRカンパニーさん着。
後藤メカニックと少々打ち合わせ。

小金井からホントはバニービーチ初挑戦したかったのだけど、時間切れにて、そのまま早稲田通りに入りアンティークスカフェ前を手を振って通過、一旦帰宅する。



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午後10時、セブンをガレージに返しに行く途中でなぜかお台場方面へ。(?)
『国際展示場』駅というところが東京ビッグサイトの前だと思い込んでいたのだけれど、ビッグサイトの前にあるのはゆりかもめの『国際展示場正門』と言う駅であり、『国際展示場』と言う駅は臨海線で別だったのね。臨海線の駅のあたりは、ボク的にはゆりかもめの『有明駅』という認識でした。関係者の皆様、お騒がせしました。


そこから中央埠頭経由羽田、羽田から首都高でガレージへと帰還しました。
近場ばっかりだったけど、結構走ったね!御苦労さん。
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SEVEN DAY MEETING 2010 in MOTEGI [クルマ]

Seven Owner's Club of Japan, SOCJ 主催、毎年恒例のSEVEN DAY が今年は会場をツインリンクもてぎに移して7月19日に開催された。ボクも前日から現地入りして開催のお手伝い。   

梅雨明けの関東地方、猛暑の中を一路茂木へ。
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通常、都内からもてぎに行くには常磐道 水戸ICや水戸北ICから向うことが多いだろう。ボクはあえて友部ICで降りて笠間から広域農道「ビーフライン」を通ってみた。
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ツインリンクもてぎ内のサーキットホテルで前夜祭というか、レセプション・パーティ。
ホンダ モビリティーランド側の粋な計らい、宴会場の前庭でのこのディスプレイ。
どうです?ちょっとした新車発表会じゃないですか(笑)
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ミーティング当日。国際サーキットのメインスタンド、メインゲート前の芝生に並んだセブン、セブン、セブン・・・
今回は84台の参加があった。もてぎエンジェルまで協力してくれての恒例じゃんけん大会(笑)
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画像がないのがとても残念ですが、もてぎの特徴のひとつ、スーパースピードウェイ(オーバルコース)をマーシャルカー先導による体験走行もあった!!
あのインディカーが300㎞/h超で疾走するコースを自分のセブンで走る!ちょっと感動の体験でした。






さて、これは何の何でしょう?
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きれいなブルー、ピカピカのメッキ。
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そう、このコンコースコンディションの美しすぎるラゴンダは、今回のミーティングの白眉、ゲスト参加されたホンダ技研第4代社長、川本氏と氏のラゴンダなのです!!
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川本さんは第2期F1でホンダが大活躍した時期の社長さん。大自動車メーカーの社長といえばトップ・オブ・ザ・トップのビジネスマンといえるであろうが、川本さんをはじめホンダの代々の社長は皆さんビジネスマンである以前に生え抜きのエンジニア。でなければメーカーのサーキットでホンダ以外のクルマのミーティングなど出来ないだろうし、そのミーティングに自らのラゴンダで乗りつけるなんてあり得ないでしょう!
こういうところがホンダの真骨頂であるし、メイクスを超えてホンダを応援したくなる所以ですね。

それにしても川本さんはカッコ良かった。
まさにモータリストとして憧れになるスマートさ、ジェントルさ、カッコよさ。。。
だって、セブン乗りたちがみんな、サーキットエンジェルとよりも川本さんと一緒に写真に写りたがるんだから(笑)
酷暑の中長時間立っていてくれたエンジェルさん、ゴメンねー





会場に出店していたショップ所有のモペッド、ソレックス。
良い色。懐かしいですね。
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JCCA New Year Meeting 2010 [クルマ]

JCCA(日本クラシックカー協会)主宰のニュー・イヤー・ミーティング。今年もお台場の船の科学館正面のスペースで盛大に開催。我がSOCJもクフラブブースを出展、セヴンの車両展示だけでなくプロが提供する海鮮焼そばやお汁粉、揚げ餅チーズ?なども供してにぎわっていた。

今年は穏やかな好天に恵まれ、ポカポカと温かい。本当に久っしぶりに我がセヴンで見物に出撃。まずはエア圧チェック(笑) ほとんど減ってなかった。

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走り始めて10分ほど、ようやくオイルも暖まり回転の上昇もスムースに。あ、燃料計は時々お休みします(爆)
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昼前に会場に到着。特設Pへは約0分待ちで入れた。予想より早かった。
会場は展示車両も多いけど人もすごかった!全部のブースをしっかり見て回るのは、1日かけても難しい?
そんな中、珍しいものを発見。なんと英国風ナンバープレートをその場で刻印してくれるというサービス。
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自分も打刻してもらおうかと考えたけど、いい文字列を考えつかず今日はパス。

膨大な展示車両の中で、ああ、一生の憧れのクルマを発見。
JAGUAR D-Type Re-Mans (replica)

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なんて美しいライン。。。(嘆息)

ル・マン制覇をもくろむジャガーのサー・ウィリアム・ライオンズが作らせたプロトタイプ、C-Typeを洗練させたのがD-Type。67台しか作られていないので、今やオリジナルは手の届かない存在。

この、ドライバー後方のフェアリングに続くスタビライザーフィンなど、デザイナー、マルコム・セイヤーの航空機への憧憬がそこかしこに現れている。(フィンの無いロードバージョンも存在する。それもとても美しい。)
空力特性としては抵抗は少なくともむしろリフトは大きそうなデザインではあるが。

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エキュリー・エコッスのエンブレム。
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スコットランドに本拠を置く名門レーシングチーム。スコッチなのになんでフランス語のチーム名なんでしょ?エキュリーは厩舎、エコッスはスコットランドの、の意。スクーデリア・フェラーリとかの呼称に習った言い方かな。

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こういう、叩き出し(叩き押し?)のエア・インテークも大好き! すごく60年代してる。
フェラーリ250GTOなんかのノーズにも同様な造形が。


3時を回ると急激に寒くなって来て、帰りのセヴンは手が冷え切ってしまった。やはりグローヴは必須ですね。



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カニでお出かけ 2 [クルマ]

秋の安定した晴天が続いている。日本において暑くもなく寒くもない、こんなオープン日和は春と秋の、それこそ2週間ずつくらいしかない貴重な数日である。昨夜、仕事帰りにガレージでヒーレー・スプライトに乗り換えて帰宅した。今日はホントに久しぶりにカニでちょっとお出かけしてみよう。


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まずは最近のお気に入り、「はらドーナツ」へ。
ここは神戸のおとうふやさんのオカラを使ってヘルシードーナツを作っているお店。ホクホクした独特の美味しさがある。

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お店のCIやらはかなり「カワイイ」路線だが、カニ目にはよく似合う?
お土産分もあわせて結構な数を買いこむ(笑)。

しばらく都内をランナバウト。
我ら古いクルマ乗りの強い味方、吉原モータースでE/G, T/M. デフオイルを交換してもらって絶好調のカニ目くん、気持ちよく世田谷を目指す。道行く人が時折振り返って指さし笑っている。(ボクを見て、じゃないよね)



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着いたところは 「用賀倶楽部」
ベーカリーとカフェ。隣はテニスコート。テニス帰りのヤングミセス(死語)や、ワンコ連れに人気。ここのテラス席でランチをいただく。

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サーモンのちゃんちゃん焼き風ホイル包み、五穀米、サラダのワンプレートにドリンク・スープ付きのヘルシーランチ。以前のボクならばこんなOL向けヘルシーランチなんかには目もくれず「てやんでぃ、カツ丼持ってきやがれ!」と息まいたことだろうに、これといいおからドーナツといい、いったいどうしちゃったんでしょうね。油っけが抜けて、いい人になっちゃう(笑)。
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その後、二子玉川の弦楽器工房、サラ・ヴィオリーニの池田さんのところへ。
なにをしに行ったかって? 秘密です(笑)。
はらドーナツをお持ちしたらさすがグルメな池田さん、これもご存じだった。おいしい珈琲をいただきながら、行ってきたばかりのクレモナ・トリエンナーレ(3年に一度の手工バイオリンのコンクール)やモンド・ムジカ(国際楽器見本市)などのお話をうかがう。

そして、ああ、また今日も、イケナイものを見てしまった・・・・ああいうものは一度触っちゃうともうダメですね。じっと手を見る(謎)



このころから窓の外に陰がさし、なにやらポツポツと音がし始めた。工房を辞して外にでると、どうやら前線が通っているらしく、パラパラと小雨が。いそいで帰ろう。

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環状8号外回りは渋滞が激しかった。永福から首都高に乗り山手トンネルへ。首都高に渋滞はなく、カニ目は泳ぐように軽快に走る。
カニ目の948ccAタイプエンジン、4速ミッションはあまりエンジン回転を上げずに早めにシフトアップし、車重の軽さを利してトルクで長くひっぱるほうが上手く走る。前後ドラムのブレーキも現代車のような性能はないから、前の交通の流れをよく読んでパニックストップが要らないように気を付ける必要がある。このあたりはエンフィールドとほとんど同じですね。
なんとかほとんど濡れずに帰宅できたが、その後雷を伴う驟雨に見舞われ、トノカバーの上は池になってしまった。




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Mechanic, Abeちゃんのこと [クルマ]

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我がチーム、H.M.C.S.のチーフメカニック、長谷川モータースの透さん。磐石の信頼をもって日頃のメンテ、チューンからサーキットサービスまでお願いしている。透さんや、他のH.M.C.S.メンバーとボクのエピソードは旧・HPにも詳しいが、今日はもうひとりの長谷川モータースメカニック、Abeちゃんについて語りたい。


Abeちゃんは寡黙な男である。実年齢よりも老成しているように見える。仕事は黙々とやる。能書きより結果、と背中が言っているようだ。
我々ドライバーがサーキットを周回する様を透さんと二人、じっとピットから見つめている。パドックに帰り、透さんにマシンの挙動、排気温度、油圧、水温などを報告している間にもエア圧を黙々と測る。またコースに出ようとする我々のバイザーを拭き、ハーネスを締め上げ、コースインOKのオフィシャルの指示をまつわずかな間にもホイールナットのトルクを掛ける。

黙って、でも出来うるかぎり好条件で走行できるように気を配ってくれる。それは予選・レースのみならず、練習走行または単なる楽しみのための走行会であっても同じだ。どのような走行でもサーキット・ランのリスクは同じなのだから。

そんな寡黙な闘魂・Abeちゃん、やはり僕らドライバーもそのときの最大努力をしていないようだと、ちょっといつもに増して口数が少ないかもしれない。

ある日のSOCJ主催のサーキット走行会。生憎の大雨。いきおいコースインするマシンも少ない。一時は走っているのはH.M.C.S.のウチらのセブンだけ、なんて時もあった。レーシングスーツの上にレインスーツを着、クルマに乗り込むボクをAbeちゃんがサポートしてくれる。シートに溜まった雨水をできるだけウエスで拭き取り、サイドパネルをまたごうとするボクの足を掴み、雨で濡れたレーシングシューズでペダル操作が滑らないように靴底を拭いてくれる。一瞬、そんなことまでしてくれなくてもいいよ!と口を突いて出そうになるが、ぐっと黙って、あえて織田信長のように偉そうに(?)そのまま靴を拭いてもらいマシンに潜り込む。

メカニックさんは勿論、日吉丸(秀吉)ではないので、本来ドライバーの靴なんか拭かなくたってちっともかまわない。そんなこと、必要ならドライバー自身がやればいいのだ。だが。
Abeちゃんはそんなことさえ率先してやってくれる。そういうことはこっちがやるから、ドライバーは走りに思う存分集中してくれ!と、その語らない背中に言われているように感じる。そこまでしてくれて、と思うより、渾身のセットアップをしたそのマシンの、今日のコンディションの中での最高のパフォーマンスを発揮させてやってくれ、と言われているように感じる。

Abeちゃんにハーネスを締め上げてもらい、ゴクッ、と唾を飲み込みコースインする。
タイヤはMコンパウンド、雨には硬すぎる。特にストレート後の1~2コーナーの高速セクションで姿勢が乱れる。氷の上のようなコース上を、限界を探りつつ徐々にコーナリングスピードを乗せていく。アウト側がく、ぅ~~~、と沈む気配。よし、アウトに荷重が掛かった!と思った瞬間、前後輪同時にグリップを失いザーッと、コースアウトし水びたしの芝の上を滑る。ちっっくしょ~~!もう一回!
フロント荷重が突き抜ける寸前を右足つま先で探りつつ1コーナー進入のブレーキング。ほとんどノーズが沈まない。くくぅ~~~~、とステア、じんわ~~りとスロットルオン、く、くぅ~~~~・・・・・ザー!!! あ~~。また・・・・

3回ほどもグリップ限界を超えランオフエリアで泥遊び。タイムアップし泥だらけでパドックに戻る。
コクピットまでも散々泥水をかぶったマシンを、Abeちゃんがホースから水をかけて洗ってくれる。あらかた流し終わると、こんどはボクに向かってレインスーツの泥水を流してくれる。「はい、今度は後ろ向いて~~」と、まるでお漏らしした子供だ。こんなにコースアウトしちゃって、Abeちゃんがっかりしてるかなーと思い恐る恐る顔色を伺うと、相変わらず無駄口は聞かないが、ジャバジャバとホースで水をかけながらAbeちゃんはニコニコと静かに笑っている。あれ?がっかりしてないの?

そう、彼はボクの限界チャレンジを認めてくれていたのだ。結果、限界を超えてコースアウトしてしまうが、前後輪同時にグリップを失う様から、それが本当にマシンの限界だったことを見ていてわかっていてくれたのだ。雨のヘビーウエットコンディションでそこまで限界を探ったことを認めてくれたのだ。

お漏らし子供のように冷たい水でジャバジャバと泥を落としてもらいながら、心はじわ~~っ、と暖かくなってくる。こんなメカさんにサポートしてもらってるウチのチームは、ほんと幸せだ。さあ、随分濡れて寒いし、少し休もうか・・・
「はい、motchieさんいいですよ~、クルマも大丈夫です。丁度次のセッション、始まりますよ!」
え?休んじゃダメ?・・・・・・はいはい、行ってきますよ~、行きますよ・・・・・・





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British Sports Meeting [クルマ]


8月最後の日曜、嬬恋で行われたヒストリックカーラリーに初参加。
British Sports Meeting というこのイベントは今回が第1回。ラリーとジムカーナの2本立ての構成。場所は群馬県・嬬恋にあるパルコールスキー場のホテルとその周辺道路。いつしかこんな、プチ・ミッレミリアのようなヒストリックラリーに参加してみたいと思っていた。いわゆる普通のラリーは、シークレットコースのコマ図がスタート直前に渡され、指定された平均速度を保っていつ現れるかわからないチェックポイントをいかに正確な指定時刻に通過するか、その誤差を競う競技だ。わが初代エンジンの三菱ランサーは、ラリーコンピュータ、無線機なども含めたフル・ラリー仕様だった。でも、最近とみに増えてきたクラシックカーラリーはちょっと違う。コマ図には区間距離も明記され、チェックポイント(CP)間の指定所要速度は大抵かなり低く、計測区間は全行程中のほんの一部にしか設定されていない。その、短い計測区間(20mが3箇所連続とか)の通過時間を、それこそ1/1000秒単位で誤差を競うのである。このように、自分の知っている夜間の山道をナビの指示に従いながらドリフトで駆け抜けるようなラリーとはかなり違っている。今回のような61km、1時間半の小規模なイベントは未知のラリーデビューには最適だ。
  
  
  

イベント前夜、仕事のあとにヨドバシマルチメディア館に駆け込み30分以上もかけてあれこれ悩みながら購入したカウントダウンタイマー(実は単なるキッチンタイマー)を2連装し、ツイントリップメーターやコマ図と交互ににらめっこしながらのラリー開始。ナビは、これまた競技初参加のわが妻! セブン・オーナーズ・クラブの諸先輩方と並んで遂に夫婦でのラリー参加を果たした。果たしてケンカしないで帰ってこられるか?(笑)
 
 

競技のスタートはCP1~20m~CP2~20m~CP3~20m~CP4をそれぞれ13秒、12秒、15秒で通過しなさい、というもの。計測区間に突入すると、停止はペナルティである。CP2のラインを踏むと第1区間の計測が終わり、同時に第2区間の計測が始まる。13秒にセットしたキッチンタイマーの数字をナビに読み上げてもらいながら、カウント0と同時にCP2のラインを踏むように走る。これが意外にすごく難しい。ナビはカウントダウンしながら、ドライバーがラインを踏んだ瞬間に12秒にセットした第2キッチンタイマーを作動させ、それをカウントダウンしながら、第3計測区間のために第1キッチンタイマーに15秒をセットしなければならない。尚且つ計測を終え0になったタイマーは「ピッピッピッピッピ・・・・・」と鳴り続けうるさいので、それらの音を止めることもしなければならない。けっこう、難しいですよこれは!
  
  
  
さて、ロードセクションに突入。前をゆくのは、なんとジャギュアCタイプですよ!
今回装備したツイントリップメータは、これまた出発前夜にあわててやった距離補正がバッチリ効いていて、コマ図の指定距離との誤差はほんの数メートル程度!優秀!おかげでミスコースすることもなく順調にこなして行く。快適なワインディングを駆け抜ける。飛ばす必要はまったくないのだが、それなりのペースでスポーツドライブすると、わがフルオリジナルに近い仕様のオースチン・ヒーリー・スプライトMk1はフロントブレーキがちょっとフェードしてくる。いくらフェロ―ドのシューを入れていてもドラムブレーキは耐フェード性は低い。また、スィ~~~、と蛇角を決めてやるとスル~~~、っとコーナーを泳ぐように抜けていくカニ目だが、コーナリング中に大きく修正蛇を当てるような操作をするとリアがウニョ~~ンと、それこそ泳ぐ。ちょっと怖い。が、これもカニ目の持つ独特の味というべきだろう。これをフロントをディスクブレーキにし、リアショックをテレスコピックダンパーなどに換装してしまうと、走りやすくなると同時に独特の味わいも薄れてしまうのだろう。
  
いよいよロードセクションも終盤。最後の計測区間に入っていく。ミスコースも無くナビ妻との関係を損なうこともなく(笑)ゴールできた。た、楽しい~~~!!これは病みつきになるかもしれない・・・・・
  
  
エントラント全員でランチタイム、午後はジムカーナだったのだが、帰り道は大渋滞が予想される。翌日子供たちは登校日で朝早いため、ジムカーナに出走する仲間たちには不義理であったが、早々にカニ目をローダーに積み込み家族全員でローダーに乗り込んで帰路に着いた。上信越・関越の渋滞は普通の日曜日規模だったが、それでも帰宅したのは7時を過ぎていた。ジムカーナ組はそれこそ夏休み最後の大渋滞にはまったはずである。楽しいイベントへ参加するのも、けっこうその前後は大変、疲れますなあ。
  
 
 

 


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プチ GT roman ごっこ [クルマ]

昨年の春、Ford A-type E/G搭載車によるツーリングがあった。そのときの主催者、ミニ・マーコスGTという希少なクルマに乗る”四畳半”氏。http://yojohanex.exblog.jp/
彼が興した某MIXIでの、その名も「GTromanに登場するクルマ」というコミュニティが今、熱い! ご存知な諸兄も多いだろうが、GTromanとは西風という変わったペンネームの作者になるエンスージアスティックなクルマたちの登場する佳作コミックである。
たちまち様々なGTromanなクルマのオーナーたちが集まって盛り上がっている。彼のそのエンスーな情熱にほだされて(?)今更ながらにGTromanの完全版をアマゾン.comで注文してしまった(笑)。


先の週末、疲れてリビングのソファで寝込んでしまい、気がついたのはもう午前4時を回っていた。うむむとベッドへもぐりこみ、寝付くまでの間、GTromanを再読する・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・ん~~~~、眠れない~~。
窓の外はいくらか白んできた。むむむむむ・・・・・・行くか!

もぞもぞと起き出し、ガレージへと急ぐ。ちょっと考えて今朝はカニ目を引っ張り出す。
すっかりGTromanと四畳半氏に感化され、「早朝の一っ走り、峠の缶コーヒー・・・」という情景が頭に浮かんでしまっている。それにはSuper7で箱根ターンパイクを駆け上がって、というのが状況にぴったりかもしれないが、今朝はちょっとそこまでは足を伸ばせないだろう。

薄明の中、首都高を抜け、東名へ。ちょっと風が冷たいが、快調に巡航する。小一時間で海老名SAへ滑り込む。早朝の海老名SAはこれから山へ向かうクルマやバイクたちが集まるところ。誰かいるかな?

と、そこには思いがけないグループが。以前散々筑波サーキットで競い合ったセブン乗りたちのクラブの面々が。お久しぶりです~。聞けばこれからみんなで富士スピードウエイへカートに乗りに行くのだとか。「一緒にどう?」とお誘いを受けるも、まあ今日は早朝散歩ですので、とお見送りする。


さあて、7時を回ったし、今日はこの辺で帰ろうか。家族の朝パンを買い込み、帰路に着く。
首都高3号線を渋谷で降り、外苑西通りでオールド・イングリッシュ・ホワイトのモーガンにすれ違う。あれ?この人も幌たててる。モーガン乗りはオープン嫌いなのか?(笑)それとも以前「カニでお出かけ」した時に出会った、あの幌立てモーガンさんにまた会ったのか?

家に着いたのは8時半ころだった。ほんの3時間の、プチGTromanごっこ。そういえばセブンを手に入れたばっかりのころは(地方勤務だったこともあって)早起きして近くの小さな山道や峠に走りに行ったこともあったっけなあ。独身時代はラリー仕様のランサーGSRでそれこそ夜の峠道を飽きずに行ったり来たりしたものだなあ、などと感傷に浸ることしきり(笑)。


午後は上の子供を乗せてカニをガレージに戻しに行く。途中神田で本を買い、甘味処「北斎茶房」でおやつ。春の限定メニューに子供もにんまり。
http://n-artfood-o.com/fixer_web2006/foodservice/hokusai_sabo.htm
「カニ目の乗り心地はボートみたいだね。目線が低くて、散歩中の犬たちといっぱい目が合ったよ」だそうです。


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筑波走行会 [クルマ]

昨年の春のレースでE/Gのシリンダークラックが拡大しブロック交換を余儀なくされた我が#52号。昨秋にE/Gが組みあがったものの、時間がとれずやっと慣らしが終わった。今日はサーキットで、レーシングスピードでのシェイクダウンだ。なんと1年半ぶりの筑波は、知らない建物があったりペイントが変わっていたり、縁石が新しくなっていたり・・・浦島状態である。


今日はレースではなく走行会に参加してのシェイクダウン。偶々SOCJ(Seven Owner's Club of Japan)の仲間も4人ほど一緒にエントリーしていた。セヴン4台とータス26R。クラブのW会長もわざわざ見に来てくださっている。サイティングラップを先導したペースカーがピットロードに入り、30分のフリー走行が始まった。まずニュータイヤの皮むきからはじめなければならない。後ろのOさんのVXエンジンのセヴンを右からパスさせ、最初の3周はゆっくり周回する。最終コーナー出口では、まだまだフロントのグリップが出ず、ノーズがアウトに膨らむ。

4周目くらいからすこしずつトラクションをかけるようにし、ブレーキングも強くしてグリップレベルをさぐっていく。大体OKのようだ。5周目から徐々にペースをあげていく。それにしても快晴の秋空のもと、気温も25℃、最高のコンディションでのサーキット走行は本当に楽しい!それに久しぶりの走行会で、レースのピリピリした走りとはまた違って、たとえればゲレンデで自由に滑るスキーのようなものだろうか。
水温、油圧、排気温度はいずれも極めて健康な値を示す。ただE/Gは7000rpmより上が重い。どうも触媒つきのマフラーが影響しているようだ。いつものタイミングでシフトアップすると、いつもより400rpmほど回転が低い。車高も(わざと)街乗り仕様のまま、高くしてある。その分サスがよく動くが、やはり挙動の落ち着きに時間がかかる。いつもの車高のほうが操縦はシビアになるが、向き変えはスパっと決まる。

まだ20分くらいかな?というときにコントロールポストからチェッカーフラッグが振られた。ああ、このチェッカーを見るというのも、本当にいいものだなぁ、などとしみじみしながらクーリングラップ。我々のために休日をボランティアに来てくれているポストのオフィシャルに感謝をこめて手を振る。
あとでW会長に「一番気持ちよさそうに走っていたね」と言われた。


今日はJCCA主催のレースデイ。様々なクラシックカーが集まっている。
もう最高にカッコいい葉巻型のヒストリックフォーミュラ!

老舗クラブ「東京スローモー」のジネッタも速かった。


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Mini のある生活 [クルマ]

わが艦隊の巡洋艦にして補給艦、輸送艦でもあるシトロエン・クサラ・ブレークがドック入りした。すこし前からベルトのすべり音が出ていた。ノッキング音もすこしあった。どうも立派な中古車然としてきたなぁと悪口を言ったら、クルマに聞かれたのか、ある日曜の昼前突然1気筒が死んだ。機関はワナワナと震えパワーが出ない。走行不能、行動停止!仕方なくレスキューを依頼することに。

路上でストップとは久しぶりだ。以前艦隊がルノー5やジャガーXJ6だったころには、結構止まって曳航されたこともあったが。結局JAFに出動してもらい、有明のシトロエン・ジャポンまで運んでもらった。さて、代車は出ない。これからどうしよう・・・

しょんぼりしていると、朗報が。なんとWFのチーフメカニックにしてアウトドア調理人H氏が、氏の所有するMini を貸してくださるというのだ!おおなんという広いお心!そうして、シトロエンが戻るまでの数日間、Mini が我が家にやってきた。


ミニで耐久レースをしたことはあったが、路上で運転するのは、これがはじめてである。四隅に配されたホイール、クイックでトラックのように立ち上がったステアリング、ショートストロークのサスペンション・・・ほんと、まるで路上のレーシングカートだ。この独特の走行フィーリングが、4つのシートと風雨から身を守ってくれる屋根とともにもたらされるのだから、根強いファンが多いはずである。

家族の受けが抜群にいいのも複雑な気持ち。カワイイ、面白い、速い(これは多分に体感速度)、と、みんなで大絶賛である。家のパーキングスペースに収まる姿も、なんだかピッタリ。きっとご近所は、「あらまたあのお宅、クルマ換えたわよ」と言われているだろう。


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晴れてカニ目で [クルマ]


妻に隠し持っていたカニ目ことオースチン・ヒーリー・スプライトMkⅠがめでたくバレた(笑)。
そうして、子供がキャンプやら実家やらへ出かけた日曜日、ついに夫婦でカニ目に乗ってお出かけするという、この日がやってきたのだった。梅雨明けとしてはそんなに猛暑ではなく、オープン日和。一路関越を軽井沢へとひた走る。

「周囲の視線が(セブンの時とは違って)やさしい♪」と妻は言う。複雑・・・。
上里SAで休憩後、藤岡ICから上信越道に入り、2車線の登りカーブを抜けてゆく。と、一台のHONDA CB750のライダーが追い抜きざま少しの間併走し、やおらフルフェイスヘルメットのバイザーをちょっとあげるとこちらをみてサムアップ!その一連の動作の小粋なこと!すかさずこちらもサムアップの返礼。キモチイイ。自分も彼のように爽やかな挨拶ができるように乗りたいものだ。

気分良くアクセルを踏み込み、軽井沢までの道のりを駆け上る。と、出口での料金所渋滞(ものの5分ほど)の間に軽くオーバーヒート状態に。ぐずるエンジンを騙し騙し旧軽のはずれにある雲場池のほとりのレストラン、雲場亭でガーデン・ランチ。妻は子供のいないリゾート・ランチを堪能している。ゆっくりとコーヒーを飲み、カニ目にも蒸発した分の水をラジエータに補給してあげる。冷えてゴキゲンを治したカニ目でゆっくりと木漏れ日の下、軽井沢の別荘地を抜ける。ううん、絵に描いたようなシチュエーション(笑)。


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